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研究
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最近赤痢は急激に減少した.昭和27年,111,709人口10万り患率130.1にも達した赤痢発生は,その後,年ごとに減少の一途をたどり,44年は12,883人(12.5)と戦後最低を記録し最盛時の1/10以下に減少した.これは国の防疫対策の充実,とくに食品および環境衛生の向上などの諸対策の成果であろう.しかし激減したとはいっても,いまだ法定伝染病のうちでは首位をしめしており,学校の集団赤痢も皆無ではない.今後さらに平常時の防疫対策の強化が期待されている.
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