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特集 疲労
「社会」の疲労と「個人」の疲労
著者: 西川滇八1
所属機関: 1日本大学公衆衛生学教室
ページ範囲:P.282 - P.292
文献購入ページに移動毎日続けている仕事でも,休憩せずに何時間も続けていれば疲れてきて,肩や脚の筋肉が固くなったり,痙攣をおこしてくる.このような疲労は,一種の生体の防衛反応であって,これを見過ごして,さらに継続して仕事を続けると,食欲はなくなり,体重は減少し,時には発熱して,疲労困憊におちいり,作業能率が著しく低下して,ついには作業ができなくなる.
しかし,疲労の徴候があらわれるか現われない内に,しばらく休息してから再び仕事を始めるようにすれば,作業能率もおとさず,病気にもならず,災害や事故のおこる危険も少ない.
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