icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻5号

1972年05月発行

文献概要

特集 疲労 疲労の保健

交替制と疲労

著者: 河合正武12

所属機関: 1東芝総合健診センター 2東京芝浦電気(株)勤労部

ページ範囲:P.305 - P.308

文献購入ページに移動
 作業所においては連続作業(たとえば炉作業で作業を中断することができない場合など),あるいは設備を長時間(1日16時間以上)稼動させねばならない場合に交替勤務制が実施されている.一般に男子にありては三交替勤務が多く,女子にありては二交替勤務が普通である.三交替制の場合には昼勤,晩勤,夜勤の三直があり,3つのグループで各々勤務している(たとえばA組—昼勤,B組—晩勤,C組—夜勤).二交替制の場合は男子においては昼勤と晩勤または夜勤の二直があり,女子においては昼勤と晩勤の二直にして2つのグループが各々勤務している.各勤務番はわが国では固定することなく多くの場合3日あるいは1週間で交替しているのが現状である.
 交替制においては三交替であれ,二交替であれいずれにおいても夜間に労働しなければならないということ(夜間労働)と夜勤の場合には勤務が終って後,昼間に睡眠をとらねばならない(昼眠)という二つの宿命がある.ここではこの問題を中心として疲労防止の観点より交替性について申し述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら