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人にみる公衆衛生の歴史・14
馬島 僴(1893〜1970)—産児節運動と労働者診療所
著者: 川上武1 上林茂暢1
所属機関: 1杉並組合病院内科
ページ範囲:P.394 - P.395
文献購入ページに移動ところで,"性"のもつ2つの側面をめぐって,体制側と人民の側では,きびしい対立抗争がつづけられてきた.今日,われわれが享受している"性"の自由も,この斗いを経てかちとられたものにほかならない.体制側は,"性"を自然現象(生殖・人口問題)の面からコントロールすると同時に社会現象(セックス)の面においても,抑圧・管理をおしすすめてきた.戦前における姦通罪,妾の公認,人工中絶の厳罰などはその一端を示している.
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