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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻8号

1972年08月発行

文献概要

特集 法改正の動向

食品衛生法改正の主要点

著者: 北川定謙1

所属機関: 1厚生省食品衛生課

ページ範囲:P.510 - P.514

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 食品の安全について今日ほど国民の関心が集まっていることは,かつてなかったことである.加工食品の氾濫,流通規模の拡大,環境汚染を通しての食品の汚染,売らんかなのための誇大な広告等々の問題に対して,食生活が人の生活の重要な部分であるだけに,食品の安全性を求める国民の声が次第に高まってきている.
 森永ミルク中毒事件,カネミ油症事件,水俣病,そして阿賀野川流域における水銀中毒事件はそれぞれ,その原因や性格は異なるが,いずれも食品を通して人の健康がそこなわれた典型的な事件である.農薬やその他の環境汚染物質による食品の汚染問題,食品添加物の安全性に対する不安,さらには消費者保護の見地からの表示の問題等々,新たに対応すべき問題がクローズアップされてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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