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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻8号

1972年08月発行

文献概要

特集 法改正の動向

ナンセンスな医療基本法案(第3次)—作文では現実は改良されない

著者: 石垣純二

所属機関:

ページ範囲:P.515 - P.516

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 わたしは今年の3月21日厚生省事務当局が社会保障制度審議会に説明した医療基本法案要綱第3次案を一読して,このような抽象的で観念的な作文を議論させられる右審議会の委員諸氏に深く同情すると同時に,こんな作文よりも,当面政府のやるべきまたやりうる施策はたくさんあるではないか.なすべきことをしないで,こんな空証文を議論することにどのような意味があるのか,甚だ疑問に思った.
 健康保険法改正案などが流産してしまったこの6月20日の時点で,ナンセンスな作文を批判することに大して意味はないと思うけれども,たっての希望に沿い,しぶしぶながら次のような批判をまとめておく.要は国民医療を良くする意志が政府当局にあるならば,今日ただ今やれることはいっぱいあるという怒りがこみあげてくるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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