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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻9号

1972年09月発行

文献概要

特集 結婚と公衆衛生

優生結婚

著者: 名取光博1

所属機関: 1都立荒川産院

ページ範囲:P.566 - P.570

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 男女の精神的,肉体的結合が結婚であり,その結合状態を永続させ,確実なものとするために結婚式があり,婚姻届の制度で,法律的に男女を平等に保護しているのが,結婚の形式である.そのような形式とは別に,多くの夫婦は,しばしば本人たちの意志とは別に,結合の結果として妊娠し,新しい生命を誕生する.それを愛の結晶と呼ぶ.
 もっとも,はじめから,新しい生命の誕生を予測し,より優秀な子孫を生むには,どんな男女の組み合せがよいかと,本人,家族,その親せきをも含めての遺伝関係を検討し,これならばと結婚に踏みきる場合も多いであろう.恋愛結婚にしても,その交際期間を通じて,本能的に人はそのような検討を重ねているはずである.優秀な子孫を生み育てることは社会全体にとっても,きわめて意義あることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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