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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生37巻1号

1973年01月発行

文献概要

人にみる公衆衛生の歴史・20

社会医学研究会の活動家3.小宮山新一(1905〜67)—地域保健の先駆者

著者: 川上武1 上林茂暢1

所属機関: 1杉並組合病院内科

ページ範囲:P.48 - P.49

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 医療制度のゆきづまりを打開するものとして地域保健が叫ばれるようになってきたが,その内容となるとあいまいである.治療,予防,リハビリなどの分野をいかなる原則で結合させるのかは明らかではない.
 そのなかの予防をとってみると,治療偏重のなかでたえず軽視されてきた.とりあげられる場合にも戦前は軍事的要請が先行したために,予防は住民の関心をひくことなくおわった.しかし,終局的には体制運動の一環をになわせられたにせよ,困難な状況のなかで住民の側にたとうとする保健関係者の努力がうまれてきていたことも事実である.ここではその一人として,小宮山新一の生涯をとりあげてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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