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岩手県大船渡市における腸チフスの流行
著者: 腸チフス中央調査委員会
所属機関:
ページ範囲:P.66 - P.71
文献購入ページに移動流行の中心舞台は岩手県南端に位する小都市大船渡市である.同市では1970年1月に3名,3月に1名の患者が発生し,その内3名から分離された菌がすべてB2型であることから,明らかに一つの流行に属するものであると想定され調査がすすめられた.しかし原因をつきとめるには至らなかった.その後は1971年4月に1名(B2型),8月に1名(疑似)の患者発生を見るにとどまり,小康を得ていたが,本1972年の1月に入るやB2型菌による患者の発生が相つぎ,3月未には患者数は十数名におよび,ふたたび注目を集めるに至った.
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