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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生37巻10号

1973年10月発行

文献概要

日本列島

解決された化製場の悪臭—宮城県,他

著者: 土屋真

所属機関:

ページ範囲:P.664 - P.664

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 水産都市にとって頭,毛,骨などの魚の残滓処理は避けられないことです.海洋投棄も困難です.したがってこれらの残滓から,化製場で餌料や肥料が製造されています.しかし最近まで気仙沼市内でも,魚粕製造過程の乾燥時の悪臭が県の臭気規制基準200をはるかに越えて街中をただよい,公害の苦情が絶えませんでした.A工場は2,000,B工場は4,000もあり住民の工場撤去運動にまで発展し大騒ぎになったのです.
 これは性能の良い脱臭装置が国内になかったことが主因ですが,さいわい近年,静岡市を始め各地に優秀な外国製プラントが入り,一挙に解決しつつあります.気仙沼市内の化製場でもA工場がデンマーク製のプラントを入れ,B工場は日本製のそれより安価なプラントを入れましたが,どちらも臭気はわずか60前後になってしまいました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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