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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生37巻10号

1973年10月発行

文献概要

特集 危険な日用品

繊維製品の安全性

著者: 青山光子1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.682 - P.687

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 衣服は容姿の美化などの社会的役割と同時に体温の調節,身体の保護清潔を保つなどの衛生的役割を有し,人間の健康保持増進上欠くことのできないものの一つである.
 古来,衣服は天然繊維が中心に使用されてきたが,化学繊維の目ざましい進出,衣料加工処理技術の著しい進歩により,現在では衣服材料の種類はきわめて豊富になり,またその性能も向上し,衣生活の合理化に大きく貢献している.しかし科学技術の進歩があまりにも新製品の開発にとらわれすぎ,その安全性に対する検討が十分行なわれなかったため,ここ数年,衣料加工処理に用いられる化学物質による皮膚障害あるいは慢性毒性など,その安全性が問題となり,人体への影響が憂慮されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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