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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生37巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 公衆衛生教育

フランスにおける公衆衛生教育

著者: 華表宏有1

所属機関: 1琉球大学保健学部疫学研究室

ページ範囲:P.747 - P.754

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 フランス共和国において公衆衛生医師(Medecin de la sante publique)という用語が公式に特定の意味を持って用いられはじめたのは1964年からである.しかし今年の3月に政令が改正され,9年間親しんできた公衆衛生医師という言葉は法律用語としては消失し,それ以前使われていた保健監督医官(Medecin inspecteur de la sante)という言葉にとって代られた.
 本稿の目的はフランスにおける公衆衛生医師の教育制度について述べることにあるが,わが国にフランスの公衆衛生事情があまり紹介されていない事実を考慮し,まずフランスの最近における公衆衛生医師組織の再編成の動向を概説し,そのあとで公衆衛生医師の専門教育制度について記すことにする.なお冒頭に述べたようにフランスでは過去9年間(1964〜1973年)公衆衛生医師という言葉が法律上使用されていたが,現在では保健監督医官という言葉にとって代られた.便宜上本稿ではとくに区別を必要としない場合は,以後公衆衛生医師という言葉を用いて,すべてを表わすことにしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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