icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生37巻7号

1973年07月発行

文献概要

特集 医師会 私の医師会論

医師の専門的機能の組織化

著者: 青山英康1

所属機関: 1岡山大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.445 - P.449

文献購入ページに移動
 去る4月1日に開催された日本医師会の第54回定例代議員会において,会長挨拶の形で提案され承認された「基幹委員会の新設」と「医師損害賠償責任保険制度の発足」は,今後の運営に数多くの問題を残しているものの,その発想は従来の医師会には見られなかった新しい方向性を追求するものとして,広く国民的関心が寄せられている1).これは医師の専門性を医師自らの論理性に求め,医学・医療の現状を反省している点が注目されたためであろう.
 このように恒例の代議員会における会長挨拶にさえ国民的な関心が寄せられる医師会とは,国民にとってどのような存在であり,またどのような存在であるべきなのであろうか.この問題を解明するにはまず医師会を構成する個々の会員,あるいは医師にとって医師会とはいかなる存在であり,またあるべきかを明らかにしておかなければならないであろう.なぜならば医師会が国民の健康と疾病の問題を総括的に取り組む医学・医療の専門家集団として社会的に機能する法的根拠は,医師法に規定されている個々の医師に課せられたその専門的機能にあるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら