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研究
文献概要
急性伝染病や結核の死亡率の高い時は,その病気が流行している時であったが,抗生物質と予防接種と食品衛生の普及は,これらの死亡率も罹患率も著しく低下せしめて,結核以外の伝染病も届出は著減し,日常の保健所活動の主な目標ではなくなり,かわって化学物質の環境汚染による健康障害が問題となっている.しかし,その被害の状況は,公害認定地域の発病者の治療費の公費負担申請によって知らされるだけであって,予防医学上の考慮をされていない.著者は訂正死亡率を用いて地域保健の状況を検討し,住民の集団検診を行なって,訂正死亡率との関係を追求し,いささかの所見をえたので報告する.
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