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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻1号

1974年01月発行

文献概要

特集 医師会と保健所

保健所と地区医師会

著者: 村瀬敏郎1

所属機関: 1渋谷区医師会

ページ範囲:P.23 - P.25

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 保健所と地区医師会が地域医療の中でいかにコミュニケーションを持つべきかというテーマは,われわれ開業医にとって難問である.医療行政が内務省から厚生省に移り,監督官庁的色彩が薄れているはずなのに,医師会の中には保健所を「長いもの」としてみて,「巻かれている」ことを余儀なくされているムードがあった.医師会が育ってきたシェアーは治療医学であり,予防医学をとりあげることがあってもそれは個人特性の把握が中心であって,公衆衛生活動のうちでも集団特性や地域特性には比較的関心が薄く,保健所の仕事と医師会の領域をはっきりわけて考えていた.
 私が医師会の公衆衛生担当理事になった頃は,「保健所でニヤニヤしてお茶を飲んでいるようでは駄目だ.予防課長の机の上に腰をおろして言いたいことをいって来るんだ.」と先輩に指導された.余分な仕事を引き受けてくるなという意味である.しかし,こうした傾向は数年来著しく変って来ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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