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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻10号

1974年10月発行

文献概要

特集 親子

親子の断絶

著者: 柏熊岬二1

所属機関: 1大正大学社会学科

ページ範囲:P.540 - P.541

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 人は断絶という言葉からどのような状況を想像するであろうか.苦虫をかみつぶしたような父.おろおろする母.ふてくされたような子.親と子の間には対話がなく,感情も行き違い,価値観も衝突している.両者の間には抜きがたい不信があり,心の交流が失われている.
 多分,これに近い状況が念頭をかすめることと思う.断絶を文字通り解釈すれば,親子の関係が断ち切られることであるから,それは越すことのできない谷間,埋めることのできない裂けめを意味するといってよいだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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