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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻10号

1974年10月発行

文献概要

特集 親子

捨て子,子殺し

著者: 村松博雄

所属機関:

ページ範囲:P.546 - P.547

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 いつの時代でも捨て子,子殺しはあった.あるひとつの村が飢饉に陥っている時,村の長は,そこに産まれてくる新生児の生存権を一手に握っていたとも考えられる.古代ローマにおいては,その族長の権利は,食糧の不足とは全く関係なしに行使されたとさえいわれている.
 更に時代をさかのぼり,ギリシャ時代ともなると,捨て子,子殺しは人種優先の思想にうらづけられていた.病弱な子どもは,新生児の時期をすぎさっても遺棄される宿命にあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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