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研究
東京スモッグにおける被害症状とシアン化合物との関係—(第2報)シアン化合物の発生源とオキシダント濃度
著者: 南雲清1 天谷和夫2
所属機関: 1代々木病院内科 2通産省東京工業試験所
ページ範囲:P.114 - P.118
文献購入ページに移動1.アクリロニトリルとの関係
1)アクリロニトリル(AN)生産過程とシアン(CN)
ANの生産方式はソハイオ法がほとんどであり,その過程はプロピレンとアンモニア混合物を燃焼,酸化してつくる方法である。つまりこれを方程式にすると,
2CH2=CH・CH3+2NH3+3O2
→2CH2=CH・CN+6H2O
の製造過程で,10%以上のシアン化水素(HCN),アセトニトリル(CH3・CN)が副生される.触媒の性能が劣化すれば,この割合はさらに大きくなる.
また副生するシアン化水素はシアン化ソーダ製造に用いられ,余剰のものは焼却処理されているものとみられる.
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