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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻2号

1974年02月発行

文献概要

研究

東京スモッグにおける被害症状とシアン化合物との関係—(第2報)シアン化合物の発生源とオキシダント濃度

著者: 南雲清1 天谷和夫2

所属機関: 1代々木病院内科 2通産省東京工業試験所

ページ範囲:P.114 - P.118

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 Ⅰ.シアン化合物の直接発生源
 1.アクリロニトリルとの関係
 1)アクリロニトリル(AN)生産過程とシアン(CN)
 ANの生産方式はソハイオ法がほとんどであり,その過程はプロピレンとアンモニア混合物を燃焼,酸化してつくる方法である。つまりこれを方程式にすると,
 2CH2=CH・CH3+2NH3+3O2
 →2CH2=CH・CN+6H2O
の製造過程で,10%以上のシアン化水素(HCN),アセトニトリル(CH3・CN)が副生される.触媒の性能が劣化すれば,この割合はさらに大きくなる.
 また副生するシアン化水素はシアン化ソーダ製造に用いられ,余剰のものは焼却処理されているものとみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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