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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻3号

1974年03月発行

文献概要

日本列島

地方造船所の公害騒ぎ—宮城県/札幌市北保健所誕生

著者: 土屋真

所属機関:

ページ範囲:P.140 - P.140

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 三陸沿岸の漁港,気仙沼港の湾奥には多くの中小規模の造船所があって,野天で作業が行なわれている.このため粉塵や塗装用ペンキ,船舶を洗う海水などが附近住宅や通行人に飛散し,また騒音が住民の苦情としてたびたび訴えられた.
 ことに3年来,鉄鉱船の錆とり用として使用されてきたブラックダイヤサンドという鉱石にカドニウムを含有していることが分って,住民の不安感を増させ騒ぎとなった.それ以前は硅砂が使われてきたが,現在は硅砂と五色砂が用いられている.県公害技術センターと市の調査により,粉塵,海水,米,岸壁下の海底底質中のカドニウム含有量は,基準等よりはるかに微量で問題ないとされたが,騒音は基準をこえていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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