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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻3号

1974年03月発行

文献概要

特集 農村の地域保健活動(広見町の場合)

僻地対策としての広見町健康センターの役割

著者: 新田則之1

所属機関: 1愛媛県広見町健康センター

ページ範囲:P.141 - P.145

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 農村における過疎化の進行は著しい.この過疎現象,一方では過密現象をひきおこした直接的原因はいうまでもなく人口移動,つまり産業構造の変化に伴う労働力の都市への集中である.その背景は昭和30年来の高度経済成長政策の核としておしすすめられた地域開発政策にもとめられる.しかも過疎,過密を解消するという政策目標を掲げた新たな地域開発がじつは新たな過疎,過密を生みだしてきている.僻地という条件の上にさらに過疎化の進行が加わってきている.この過疎化の進行は農村の生活を大きく変貌させ,さらには健康破壊へと追いやっている.この健康破壊に対し健康を守るとりくみは全国でその試みが種々なされている.愛媛県広見町では昭和39年以来共同保健計画に基づく健康管理活動をすすめてきたが,昭和45年広見町健康センターを設置し,健康管理活動のより前進に努めている.ここでは広見町健康センターの僻地における健康管理活動の推進の上でもつ役割を検討してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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