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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻4号

1974年04月発行

文献概要

特集 産業医

産業医と公害

著者: 三浦豊彦1

所属機関: 1労働科学研究所

ページ範囲:P.222 - P.226

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産業医というもの
 産業医問題については,日本産業衛生学会が,すでに10年以上も前から討議してきたところであるが,産業医の定義という点ではかなり人によって考え方に相違がある.たとえば労働衛生に関連のある研究者まで産業医にふくめる意見もある.しかし一般的には事業所で労働衛生管理,健康管理を行なう専門家としての医師や,事業所の診療所や病院で,従業員の健康管理や実際診療を行なう医師を産業医とよぶのが普通である.
 ILOでは1959年に雇用の場における労働衛生業務に関する勧告112号を採択している.この勧告では労働衛生業務に従事する医師が,完全な職業的ならびに倫理的独立を亨有すべきであるという基本的原則を,きめている.またこの勧告では病気欠勤の正当性を検証することを産業医の業務から除外している.その上産業医学の本質的に予防的な性質を強調しているものでもあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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