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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻4号

1974年04月発行

文献概要

研究

蛍光染料の皮膚に対する影響について(第2報)

著者: 宮治誠1 西村和子2 藤原喜久夫1 黒田文子1

所属機関: 1千葉大学生物活性研究所 2国立習志野病院皮膚科

ページ範囲:P.241 - P.244

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 蛍光染料(蛍光増白剤,蛍光漂白剤または蛍光白色染料とも呼称されているが本論文中では蛍光染料の名称を用いる)は衣類および紙類等の増白剤として着実に需要を増し,また洗濯物の増白効果を狙ってほとんどの粉末洗剤にも混用されている.この様にその使用量および使用範囲が増大しているのにもかかわらず直接人体に対する影響についての検討には余り報告されていない.過去ヨーロッパにおいて洗剤中に混用されていたピラゾリン系蛍光染料によって皮膚炎が起こったという報告1)2)およびマウスの皮下に長期にわたって一部の特異な化学構造を持った蛍光染料を注射し,同時にごく短波長の紫外線を照射すると皮膚癌が発症したとの報告3)も現われてきた.前報4)でわれわれはジアミノスチルベンジスルホン酸の誘導体である3種類の蛍光染料の皮膚に対する影響をモルモットおよび人間の皮膚をもちいて実験し,モルモットには異常を認めなかったが人の場合0.1〜5.2%の割に貼布試験で陽性者を認めたことを報告した.今回は前の3種類に新たに同系統の5種類を加え,計8種類の蛍光染料を用いこれ等の皮膚に対する影響を紫外線の影響をも含めて検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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