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論説
先天股脱集団検診の基本問題—とくにX線のリスクとメリットの問題を含む
著者: 今田拓1
所属機関: 1宮城県拓杏園
ページ範囲:P.300 - P.306
文献購入ページに移動乳児先天股脱は,他の先天性疾患とくらべて,いくつかの異なった特徴をあげることができる.その主なものをひろうと,第1に多発性,第2に初期症状の潜在化,第3に治りやすいといったことになろう.
第1の多発性であるが,これは民族的差異地域的差異,それに診断者の差異によって,かなり違った報告がなされているが,おおよその見当では1,000人に対し5人程度で,これは1970年のわが国の結核リ患率17)の約3倍にあたる.
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