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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻6号

1974年06月発行

文献概要

特集 歯と健康

むし歯の予防とふっ化物歯面塗布

著者: 大森郁朗1

所属機関: 1鶴見大学歯学部小児歯科学

ページ範囲:P.340 - P.345

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歴史的背景
 ふっ化物を使ってむし歯の発生を抑制しようとする試みは,1942年に米国国立衛生研究所(NIH)の研究員Dean1)によって,飲用水からのふっ素の摂取量と,むし歯の発生率との関係が明らかにされて以来,急速な発展を遂げながら今日に至っている(図1).
 ふっ素に関する研究の発端を歴史的に辿ってみると,19世紀の初頭にすでに歯の中にふっ素が含有されていることが報告されていたり,19世紀末には小児や妊婦にふっ化物の摂取をすすめている論文があったり,あるいは現在,斑状歯といわれているものと同一の障害であると考えられるChiaie氏歯の報告などがあるけれども,これらの研究はその後発展することなく途絶えてしまったのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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