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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻6号

1974年06月発行

文献概要

調査報告

愛知県のフッ素暴露地域における地区住民の健康調査

著者: 長田伊三夫1 鈴木伸治1 大谷誉1 牧原勤1 城戸省二1 大野純暉1 小島芳郎2

所属機関: 1愛知県環境衛生課 2愛知県江南保健所

ページ範囲:P.377 - P.379

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 こんにち,フッ素が人体にとって必須なものであるかどうかは不明確な点が多いが,少なくともフッ素の歯面局所塗布が萠出直後の歯に大きなう蝕抑制効果をもたらすことは良く知られている1)3).一方,フッ素が自然界に広く分布し,時にわれわれの生活環境をおびやかすことは余り知られていない.
 この面でのフッ素による影響は,第1に大気汚染,第2に水質汚濁があり,どちらかといえば人体への緩徐な侵襲と慢性フッ素中毒の発症が問題視されている.大気汚染の問題は,大気中のフッ化物による直接的影響と,大気中のフッ化物が農作物,飲料水,土壌などを介して摂取される間接的影響の両面から評価されるべきであり,水質汚濁の問題は,①常用飲料水の地域的共通性②フッ素の過量検出③フッ素自然混入による斑状歯Mottled teethの集団的出現④耐う蝕性の存在など疫学的見地から検討されるべきである4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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