icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻7号

1974年08月発行

文献概要

研究

僻地の生活の変貌と保健問題

著者: 金子勇1

所属機関: 1千葉大学農山村医学研究施設

ページ範囲:P.436 - P.447

文献購入ページに移動
 現在,農村は激しい変貌を続け,農村民は様々な健康障害に見舞われている.それは貿易・為替の自由化,高度経済成長政策やそれにともなう農業「近代化」政策に起因しているといわれる.今や農村は,資本主義発達の踏台となる中で生じて来た諸問題に,'60年代の急速な資本主義高度化にともなう農業農民切棄てから生じた諸問題が加重され,健康面でも新旧二重の障害に蝕ばまれていると考えられる.こうした動向は,僻地においてより深刻となっている1,2)
 地域保健対策上,かかる社会的状況を歴史的動的に把握することは,健康の背景として不可欠であるにとどまらず,生活と健康を破壊する社会的要因を明らかにし,具体的対策を樹立するためにも重要である3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら