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特集 医制100年
明治初期のわが国医療制度の確立に貢献した人脈—岩佐純・相良知安・長与専斎の事蹟を中心にして
著者: 菅谷章1
所属機関: 1病院管理研究所
ページ範囲:P.464 - P.469
文献購入ページに移動この建白書において高階筑前介は,皇威顕揚のために,西洋医学を根幹とする医道を確立すべきこと,医学所・医病院・癲狂院を緊急に設立する必要性を強調し,貧窮者には特別な医療の途=医療保護のための施薬救療の途を講ずべきこと,あわせて行旅病者に救療の方法を講ずべきことを建白したのであった.この建白書が機縁となって翌月の3月7日,西洋医術差許の御沙汰がくだり,太政官は即日,自今わが国の医術は西洋医術に準拠すべき方針を決定し,つぎのような布告を発したのである.
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