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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生38巻9号

1974年09月発行

文献概要

最近の話題から

食品添加物の安全性

著者: 今堀彰1

所属機関: 1順天堂大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.491 - P.494

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 昨年来,食品添加物の一種である殺菌料AF-2(Furylfuramide)の安全性をめぐって,遺伝学者を中心とする環境変異原研究グループによる問題提起があり,マスコミもこの問題を大きく取り上げて世間一般の強い関心を呼んでいる.現在,生活環境内に意図的あるいは非意図的に導入されている多くの化学物質の安全性総点検が各分野で要請されており,その代表例として食品添加物の安全性再検討がAF-2問題を契機としてclose upされている.
 戦後食品の生産流通機構に著しい変化があり,加工食品の生産が急増している.加工食品の普及は国民の食習慣にも大きな変革をもたらし,食品の多様性,保存性,簡便性が要求され,この要請に答えるため食品添加物の種類と使用量は急激に増加している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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