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特集 環境保健教育
公衆衛生教育の中の環境保健教育
著者: 吉田克己1
所属機関: 1三重大学医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.32 - P.35
文献購入ページに移動ここでは,環境保健の問題を大気汚染を中心にして考えることとして,この大気汚染の問題が生れたて来た時に公衆衛生従事者にどんな形で問題が提起されて来たかを,四日市での問題を例にして考えてみたい.
日本で,昭和30年代の経済成長に際して最初に公害問題が大きく提示されたのは四日市の石油化学コンビナートの事例であろう.四日市で,公害問題として最初に問題になったのはいわゆる『異臭魚』問題,即ち伊勢湾北部で漁獲される魚の中に油くさい魚が数多く混合漁獲されるということであった.
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