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特集 地域住民と環境保健
水俣病患者の実態調査と一考察
著者: 光永輝雄1
所属機関: 1水俣市立病院
ページ範囲:P.155 - P.159
文献購入ページに移動水俣病患者に対する当面の医療および福祉サービスが緊急な課題になっているため,水俣市ならびにその周辺地域の医療需給の実態を明らかにすることを目的として環境庁より委託された「水俣市並びにその周辺地域の医療需給に関する研究班」が組織され,その研究の1つとして水俣病患者の実態調査が行なわれたものである.
この実態調査は昭和49年3月1日現在,665名の生存患者全員を対象にし,55名の調査員(市町役場職員および保健婦)を動員し,アンケートに基づき家庭訪問による聞き取り調査(県外者は郵送による)を行なったものである.調査期間は10日間で,調査内容は,一般概況,日常生活,動作,医療の現状と希望,リハビリテーション医療,家庭看護,ホームヘルプ等,23項目についてであった.その結果,644名(96.8%)の調査および集計ができた.これらの成果については,先に環境庁より報告されている.
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