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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生39巻3号

1975年03月発行

文献概要

研究

高温下防除用作業衣の人体に及ぼす影響

著者: 田中正敏1 窪田為延1 北博正1 大野静枝2

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部衛生学 2日本女子大学家政学部被服科

ページ範囲:P.185 - P.189

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はじめに
 農作業中,特に農薬散布時に着用される衣服は,農薬への接触をさけるため,防除衣として特殊な形態,特性が要求される.これらの防除衣は,炎天下での農耕作業,ビニールハウス内での作業など人体への暑熱反応から考えた場合,必ずしも適切であるとは云えない.暑熱下での作業は,生理的には,体温,発汗,循環,呼吸器系への反応からみて,人体に負担となり,さらには熱中症の起因となる1,2).また衣服の材質,形態上からは,機能性,着心地,防除効果など作業能率に影響する.防除衣の機能性は,その着用の目的から,全身を覆い,人体に危害,傷害をあたえないことにある.また農作業時の気候条件は,高温,多湿下での労作も多い.今回の実験は人工気候室において,高温,多湿,風速の少ない場合を設定し,防除衣,対照衣を着用し,安静時および,軽労作をおこなっての反応を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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