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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生39巻4号

1975年04月発行

文献概要

特集 保健所改革 発言あり

保健所改革

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.193 - P.195

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生涯教育の徹底を
 近代の社会状勢の変遷によって発生する原因不明の難病・奇病,生活・職業の形態の変化によって人工的に作りあげられる疾病,および,産業廃棄物に起因する公害病などを直視するとき,健康の増進と疾病予防をうたう公衆衛生が,新しい時代の要求に従って挑戦しなければならないことは理の当然である.この公衆衛生の向上と増進をはかる中心機関として保健所がおかれ,その役割はますます重要となっている。
 ところで,ここ数年来,各方面において健康問題と保健所の在り方について盛んに討議され,新しい構想がいくつか提案されている.保健所問題懇談会が厚生大臣に提出した報告(昭和47年7月)によると,保健所を地区(市町村),地域(数市町村の合併),広域地域(数地域の合併)の3保健センターに段階的に類別し,それぞれの業務内容を明確にしてそれに応じた人と施設の整備を図るべきだとしている.当面の行動計画は地域医療の推進に前向きに取りくむとともに,最近とみに注目される環境問題に対してはより積極的に対処することである.これらの改善措置は時代の要請ではあるが,その推進者である医師の確保,質的高度化した設備の充実などが本質的な前提条件となるわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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