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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生39巻5号

1975年05月発行

文献概要

講座

地域保健の組織化をめぐる基本的問題—医療社会学的アプローチを中心に

著者: 佐久間淳1

所属機関: 1帝京大学医療社会学

ページ範囲:P.313 - P.319

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1.まえがき
 この小稿は,東京都東村山市におけるねたきり老人調査1)(昭和46年以来訪問看護実施)への参画や「沖縄の医療と福祉」2),および日本看護協会の「地域看護・訪問看護の需要および問題点」(仮題),千葉県習志野市「市民健康推進協議会」などに参加しながら肌に感じたものを述べようとするものである.
 一般に地域保健という概念が広範囲な領域をもって用いられているにもかかわらず,あえて「地域保健福祉」をテーマとすることは,上述した経緯のなかで,この両者は一体的なものであり,相互補完的性格すら含有している,と感じたからである.たとえば,ねたきり老人の訪問看護でも,在宅の心身障害者の対策でも,両者は決して切り離しては考えられないことが,実際にケースを手がけてみるとすぐにわかるのである.次に問題にしたいことは,私がどこでも最も注意を払っていることが,地域医師会の先生方に"失礼"のないようにすることであり,いかにして理解と協力を得ようとするか,におかれている事実についてである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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