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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生39巻6号

1975年06月発行

文献概要

特集 食品汚染 発言あり

食品の着色

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.337 - P.339

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消費者の英知こそ衛生教育の真髄
 加工食品の消費が急激に増加し,天然色素だけでは需要に追いつけないところから,"見た目に美しい"人工着色剤が食卓を賑わわせている.それらは腐敗を防ぐためでもなければ,栄養的役割もまったくない.単に天然色調を模倣し,食べる人に買う気を起こさせるだけなのだ.
 人工着色剤の有害性が世界で重視されるようになったのは,衛生関係者の警告に負うところが大きい.その端緒をなした重要な研究は,昭和12年わが国の木下がバターイェローがラットに対して悪性腫瘍を生ずることを認めたことである.当時,タール色素として24種類のものが許可されていたが,現在使用が認められている合成着色料は酸性タール系色素12種類に減らされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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