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特集 食品汚染
食中毒の原因追求—最近の事例とその問題点
著者: 辺野喜正夫1 丸山務1
所属機関: 1東京都立衛生研究所
ページ範囲:P.374 - P.381
文献購入ページに移動原因物質別の発生状況は表2のとおりであるが,これを昭和47年以前の統計と比較してみると,自然毒,化学物質,原因不明が漸次減少傾向を示しているのに対し,細菌性のものはむしろ増加の傾向さえみられる.すなわち,大ざっぱにみて,わが国の食中毒は少なくとも過去10年の間に減少したことは考えられず,細菌性中毒は事件数,患者数ともにむしろ増加の傾向さえみられるのである.
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