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調査報告
定期健康診断の未受診者に関する考察
著者: 橋爪美律子1 加納克己1 浅井克晏1
所属機関: 1筑波大学保健管理センター
ページ範囲:P.403 - P.406
文献購入ページに移動定期的に健康診断をうけることは予防医学の観点からも健康の保持増進という面からもきわめて重要なことであり,このため,地域や職場や学校で各種の法規に基づき,定期健診が実施されている.大学でも学生は言うにおよばず,全教職員を対象に年1回ないし2回定期健診が実施されている.前者については学校保健法によって,後者については人事院規則によって規定されている.しかし全国的にみて,程度の差こそあれ教職員の受診率はかすらずしも高くない.そこで我々は今後の受診率向上と定期健診計画の参考に資すべく,教職員の未受診者を対象に未受診の理由および定期健診に対する態度,行動などについて若干調査したので報告する.
筑波大学は昭和48年10月に開学したが,現在地において講義が始まったのは昭和49年6月以降である.職員の大部分が現地で仕事に従事できたのも同月以後であった.そして,第1回の職員健康診断を同年10月7日から11月1日まで実施した.健診の対象者は教員174名,一般職員291名,受診者は教員82名,一般職員235名,したがって受診率はそれぞれ46.5%と80.7%であった.
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