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特集 医療と福祉 発言あり
医療社会事業は何故のびないか
著者: 姉崎正平1 鎌田昭二郎2 坂本弘3 皆川修一4 山本裕子5 る ち ぬ り を
所属機関: 1病院管理研究所 2滋賀県厚生部 3三重大衛生学教室 4川崎市衛生局 5東京都練馬保健所
ページ範囲:P.417 - P.419
文献購入ページに移動わが国で「医療社会事業は何故のびないか」を論ずる前提として,医療社会事業とは何か,どのくらいの必要度(needs)があり,その充足度がどのくらいかが明らかにされねばならない.この作業は現在進行中で,あたかも一昔前看護婦諸姉が占領軍の後押しで引き上げられた自分たちの地位の専門性を論じ,業務分析をし,看護業務規準を作った姿を彷彿させる.
教科書の定義や業務分析の結果によれば,医療社会事業は(イ)患者=クライエントの傷病や療養に関する情報を医療関係者に提供する診療補助活動,(ロ)クライエントのための社会保障・福祉利用の援助活動,(ハ)カウンセリングなど治療的活動などとなっている.理論的には単に個人を対象にするだけでなく,集団,地域社会,行政をも活動の単位とし,そのための社会調査や改革のための社会運動も含むとされている.
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