文献詳細
文献概要
特集 "環境"を考える
環境論ノート
著者: 庄司光12
所属機関: 1関西大学 2京都大学
ページ範囲:P.497 - P.500
文献購入ページに移動環境論は医学,理化学,工学はもちろん,人文科学,社会科学のそれぞれの立場から色々の議論ができる訳であるが,ここには公衆衛生のなかの環境衛生の立場から考えてみたい.これは,環境を直接の研究対象としている環境衛生学の系譜を辿ることにもなるし,今後の研究方向を探求することにもなろう.すでに本誌39巻3号で安倍三史氏が「環境保健と地域住民」という論文のなかで環境論について本格的に述べておられる.私は公衆衛生関係者の一人として,主として昭和年代を回顧し,社会の変遷に伴って環境に対する考え方がいかに変ってきたかを述べる.それはおよそ2期に分けられる.
掲載誌情報