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調査報告
昭和48年度厚生省による魚介類摂食指導の人体毛髪中水銀蓄積量に与えた影響(第2報)
著者: 水野忠興1 磨田裕1 小山照夫1 荻野満春1 高木信嘉1 中森昭敏1
所属機関: 1横浜市立大学医学部MIV
ページ範囲:P.561 - P.563
文献購入ページに移動48年度第1回測定に際しては毛髪生長率を季節の変動にかかわりなく一定(0.3mm/日)として計算した.これは毛髪生長が季節や年齢,性,個体差により多少の相違があり,疫学的立場からの考察には一つの基準が必要とされたからである.従って測定結果の分析において,規制前と後との比較には一つの問題点が残された.即ち,前回の測定結果では常識的な予測に反して規制後にむしろ毛髪水銀蓄積量増加の傾向が認められる.この原因の一つに季節による生長率を一定としたことも関与しているのではないだろうかという問題も残る.今回の測定は,昨年とほぼ同時期に,同一被検者で,同一部位より毛髪採取しており,前回問題となった季節の相違による毛髪生長率の違いという問題は一応解決された.
今回の追跡調査では対象を前回の一般市民男女に限定し,前回行なった魚介類取扱者は除外した.
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