文献詳細
原著
文献概要
I緒言
BCGの再接種に就いては益子1)の報告があるが,著者等2)はさきに數種の菌量によるBCGの再接種後,約1ヶ年にわたる觀察を行ない,再接種の場合には,初接種に比して,ツベルクリン(以下ツと略記す)反應が,早い時期に最高の陽性率を示すこと,竝びに,菌量による陽性率の差が,初接種に於ける樣には明かではないことを報告した。此の觀察ではBCG接種後の第1囘檢査迄の日數は,47日乃至69日であり,菌量は1人當り0.12,0.06及び0.03mgの三種であつたので,今囘の實驗では(1)BCG接種後一番早い時期に檢査すること,(2)更に少量のBCGを使用した場含の成績を得ること,(3)再接種の場合には可成りの菌量の差も,ツ反應には現われぬこと,細沼3),大林等4),金光5)等の報告より考へれば,再接種にはBCG死菌を用ひてもツアレルギーの復活をもたらし得るのではないか,と云う事などを考慮して實施した。
BCGの再接種に就いては益子1)の報告があるが,著者等2)はさきに數種の菌量によるBCGの再接種後,約1ヶ年にわたる觀察を行ない,再接種の場合には,初接種に比して,ツベルクリン(以下ツと略記す)反應が,早い時期に最高の陽性率を示すこと,竝びに,菌量による陽性率の差が,初接種に於ける樣には明かではないことを報告した。此の觀察ではBCG接種後の第1囘檢査迄の日數は,47日乃至69日であり,菌量は1人當り0.12,0.06及び0.03mgの三種であつたので,今囘の實驗では(1)BCG接種後一番早い時期に檢査すること,(2)更に少量のBCGを使用した場含の成績を得ること,(3)再接種の場合には可成りの菌量の差も,ツ反應には現われぬこと,細沼3),大林等4),金光5)等の報告より考へれば,再接種にはBCG死菌を用ひてもツアレルギーの復活をもたらし得るのではないか,と云う事などを考慮して實施した。
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