icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生4巻2号

1948年06月発行

原著

BCGの再接種について(第1報)

著者: 川村達1

所属機関: 1公衆衞生院衞生微生物學部

ページ範囲:P.70 - P.77

文献概要

I緒言
 BCGの再接種に就いては益子1)の報告があるが,著者等2)はさきに數種の菌量によるBCGの再接種後,約1ヶ年にわたる觀察を行ない,再接種の場合には,初接種に比して,ツベルクリン(以下ツと略記す)反應が,早い時期に最高の陽性率を示すこと,竝びに,菌量による陽性率の差が,初接種に於ける樣には明かではないことを報告した。此の觀察ではBCG接種後の第1囘檢査迄の日數は,47日乃至69日であり,菌量は1人當り0.12,0.06及び0.03mgの三種であつたので,今囘の實驗では(1)BCG接種後一番早い時期に檢査すること,(2)更に少量のBCGを使用した場含の成績を得ること,(3)再接種の場合には可成りの菌量の差も,ツ反應には現われぬこと,細沼3),大林等4),金光5)等の報告より考へれば,再接種にはBCG死菌を用ひてもツアレルギーの復活をもたらし得るのではないか,と云う事などを考慮して實施した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら