文献詳細
文献概要
研究と資料
BCGワクチンこの頃の研究と實施について
著者: 柳澤謙1
所属機関: 1豫防衞生研究所結核部
ページ範囲:P.83 - P.92
文献購入ページに移動昭和12年(1937年)秋,日本學術振興會に結核豫防小委員會を作る議が出て,翌年4月から故長與又郎氏が委員長になられ,わが國の結核研究の權威者がBCGの研究に没頭するに至つたのである。昭和15年(1940年)頃からは陸海軍の一部でBCGを結核豫防實施方法のうちにおり込み,その成績の優秀であるのに鑑みて,厚生省では昭和17年(1942年)就職せんとする學童全部にBCGを接種することになつたのである。
掲載誌情報