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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生4巻2号

1948年06月発行

文献概要

研究と資料

諸種驅蟲劑の比較試驗

著者: 一丁田健一1

所属機関: 1業務局製業課

ページ範囲:P.92 - P.97

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 寄生蟲對策は,たゞ驅蟲劑を澤山作つて浴びる程服用しさへすれば,それで万事終れりとすべきではないので,根本的に糞尿の充分な始末を基礎としなければ絶滅は期し難いものであるのは當然の事である。しかし現在輸入,放出放出を懇請してゐる食糧の不充分なときに,家庭菜園をやめろとか,又肥料不足の代に充分腐熟した糞尿を使へとか云つてもそれは無理と云ふものである。それ故この方面の事はさておいて,驅蟲劑としてどんなものを生産するのに努力してゐるかを述べ,現在迄に入手し得た信頼するに足りるそれ等藥品の効力を表示して使用される方々の參供に供し,いさゝかなりとも寄與する所があれば,本文を草した目的は充分に達成されたと云へるので,筆者の本懷之に過ぎるものはない。しかし淺學愚鈍,しかも多忙の事とて充分な參考資料もなく,充分な調査の餘猶もないのでこの目的が達せられるかどうかを危ぶんでゐる。何卒御判讀をお願ひする次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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