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製品に含有されて居るSulfaminの定量法について
著者: 松本和夫1
所属機関: 1岐阜縣衞生研究所
ページ範囲:P.97 - P.100
文献購入ページに移動市販各種藥劑に對する公衆衞生上の行政的取締措置については,從來でも多くの各種の努力が拂はれて來たが,昨今の状態では更に嚴格なる措置が講じられなければならぬ様な状態に立ち至つて居る。然し乍らこの種の努力が直ちに効果をあげるに取締對象である藥劑の品質を容易に正しく評價出來ることを一つの條件として居る。このやうな品質評價に關する試驗にはすぐれた技術が要求されるは勿論であるが,行政上の措置として行はれる場合には如何なる試驗室,如何なる試驗者でも同一檢體につきては同一成績を得られる様な試驗方法が定められてあるのが好ましい。言ひ換れば其の測定値の精密度は,實際上の必要限度内で,その試驗が容易に行ひ得る樣な標準法が定められてあることが好ましい。著者は以上の意味でSulfamin製劑に含有せられるSulfaminの定量法につき小實驗を試みた。米國藥局方によるSulfaminの定量にはBengal.核に直結する-NH,基のDiazo-化に要するNaNO2の量により求める方法が使用されて居る。ところがこのSulfaminのDiazo-化の終末點をヨードカリ澱粉糊液を指示藥として判定するには,熟練を要し,初心者では勿論,相當の誤差を伴ふことをまぬがれない。
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