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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生4巻5号

1948年09月発行

文献概要

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結核のStreptomycin療法/ヂフテリアの免疫

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所属機関:

ページ範囲:P.300 - P.302

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 Farber及びEagle兩氏は結核Streptomycin療法の藥理竝びに臨牀的用法に關し,極めて適切なる見解を述べ同時に本問題に關する最近の醫學文獻を擧げて居る。
 元來Streptomycinは1944年Schartz,Bugie及びWaksman氏等によつて發見され試驗管内で結核菌發育阻止作用が證明されたものである。更にFeldman,Hinshaw及びMannによつて海猽,Youmans及びMc Carter等によって南京鼠の結核感染に阻止的作用があるもとが發見せられた。人間の結核を最初にStreptomycinで治療したのはHinshawとFeldmanで1945年のことである.1946年11月彼等は100例の結核患者を治療してゐる。Streptomycinの吸收に關し著者等は非經口注射を最も可としてゐる。そして筋肉内注が最も射普通に選定せられる。静脈に600mgr一度注射すると15分後の血液1cc中のStreptomycin濃度は30-35mgとなる。そして5時間後には5mgrに減ずるのである。連日1gr宛經口的に投與しても血中濃度は大して増加しない。之れは吸收がわるいためである。脊髓腔にStreptomycinを注入する時本物質は長時に互つて脊随液中に潴溜する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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