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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生4巻6号

1948年10月発行

文献概要

研究と資料

新型厚生省式改良便所の普及

著者: 川畑愛義

所属機関:

ページ範囲:P.325 - P.331

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1.新型改良便所
 厚生省式改良便所はもともと内務省改良便ともいわれた。そのわけはこの便所が大正14年4月以降,内務省衞生局において國費を以て,埼玉縣大宮市において實驗的研究を初め,その後4カ年の日子を要して,ほぼこれが成案をえたものであるからである。すなわちその一部は昭和2年4月に發表されたけれども,實驗の終末はほとんど昭和6年3月までつづき,じつに満6カ年の日子を要している。そしてこれが實驗にあたつたのは委員長格の高野六郞博士をはじめとし,南崎,勝俣,板内,濱野,山岸,内藤等の諸氏であつたと記憶する。
 その後,この原型は幾度の改良改善が加えられ,今日にいたつている。その間世人のこれに對する批難,又は缺陷としてあげられた諸點はこれが1)つまることがあること,2)臭氣があること,3)ウヂがあがること,4)ハイが發生することなどであつたようである。これらの難點を除去し,又は緩和しつゝ現今の厚生省式改良便所となつたわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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