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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻10号

1976年10月発行

文献概要

特集 ライフサイクルと地域保健

人間のライフサイクルと生態学

著者: 小泉明1

所属機関: 1東京大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.689 - P.693

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I.ラィフサイクルと生存
 ライフサイクルといえば,出生・発育・成長・成熟・老化・死亡という一連の経時的変化,またその過程での出産とそれに続く次代の発育・成長…という同様の経時的変化,そしてその繰り返しというパターンが考えられる.それは個体の生活に関する質的な表現であり,1つの典型である.
 現実には,すべての個体がそのようなライフサイクルを完うしているのではない.また,代をかさねてライフサイクルを引きつぎ繰り返している例がすべてではない.そこには生存の壁が存在しており,ライフサイクルはいつ,どのようにして中断の運命に遭うかも知れないのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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