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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻10号

1976年10月発行

文献概要

住民教室

保健所における断酒学級—5ヵ年の体験から

著者: 増田陸郎1

所属機関: 1東京都目黒区保健衛生部

ページ範囲:P.724 - P.732

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□はじめに□
 私が1969年に地域精神衛生を主題にアメリカ各地を訪れた時,いたるところで聞かれたことは「日本ではアル中はどうか」ということであった.当時アメリカではアル中は500〜600万人といわれていた.これは日本でも大変なことになるぞ,という印象を受けて帰国したが,帰来資料を整理しているうちに,ケンタッキーの田舎の精神衛生センターでいただいた小冊子"Youth and the Alcoholic Patient"を読んだ時,電撃的なショックを受けたことを覚えている.
 それには,アルコール中毒者は病気の犠牲者であり,精神的にいかに苦しんでいるか,父親がいかにぐうたらでも子供は父親に対する誇り,愛情と尊敬を失ってはならないこと,アル中は一生治らないが,飲酒をやめることは可能であること,等々が書かれていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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