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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻11号

1976年11月発行

文献概要

特集 アメリカ公衆衛生200年 資料

保健費の推移—統計資料を中心に

著者: 三宅貴夫1

所属機関: 1厚生省保険局医療課

ページ範囲:P.802 - P.811

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1975年度のアメリカの保健費1)は,1,185億ドルで,1人あたり547ドルと推計されている.国民総生産(GNP)に占める割合は,8.3%で,前年度の7.7%より急増して,アメリカ経済の中で,医療を含めた保健の費用のウェイトが一段と増している.(わが国では,アメリカより狭いカテゴリーで医療費が毎年推計されており,昭和49年度で,国民医療費2)は,53,786億,1人あたり48,875円で,GNPに占める割合は3.95%である.)
 アメリカにおいて医療費に関心が持たれたのは1920年代からである.当時,恐慌の中で,医療費の患者負担が深刻化し,医師・医療機関の側からも医療提供のあり方などについて問題が持ち上がった.この時期に「医療費調査委員会(CCMC)」の莫大な報告書が出され,以後,医療費・保健費に関する統計が整備されており,このような背景のなかで「医療経済学」がアメリカで最も発展するにいたった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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