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特集 第17回社会医学研究会報告記録
大都市の保健・医療の問題(演題22〜27)
著者: 東田敏夫1 水野洋2 南沢孝夫3 金旧治也3 速水敏子4 谷田伍郎5 奈倉道隆6 牧野忠康7
所属機関: 1関西医科大学・公衆衛生学 2大阪府職業病センター 3大阪大学医学部・公衆衛生 4大阪府門真保健所 5京都市・九条診療所 6京都大学医学部・老年医学 7東京・箱崎町診療所
ページ範囲:P.855 - P.863
文献購入ページに移動主題の一つとして「大都市の保健・医療問題」が取り上げられた経過から,まず述べることにする.社会医学研究会では,これまで,地域開発と関連させて,いわゆる新産業都市の保健・医療問題や農山村における保健・医療問題が,研究会主題として取り上げられてきたが,都市,とりわけ大都市の保健・医療問題への集中的な取組みは最近なされていない.そのため,今回の社医研準備段階で大都市問題を取り上げることにして,その検討を行ってきたが,全国世話人会の段階では,その実施に危惧の念も出された.
それは,現状では大都市にスポットを当て,研究・検討を加えている会員が余り見当たらないこと,「大都市」というのを社会科学的にどう把握するかという点で十分な見解の調整なり,意見交換がなされていないこと,などのためであった.しかしながら,大都市にスポットを当て,現代の保健・医療について検討することの重要性については異論はなかったので,無理を承知で主題の一つに取り上げることになったのである.
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