icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻2号

1976年02月発行

文献概要

研究

地域医療・地域保健のあり方をめぐって—ことに無医地区における健康管理の問題点

著者: 川井啓市1 林恭平1

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.139 - P.144

文献購入ページに移動
 理想的な無医地区の健康管理の対策は,官公立の医療施設を中心としない限り,現在の医療政策・保険制度のなかではありえないが,問題の焦点は,その方法論は別として,この無医地区の医療・健康管理を官公立を主体とした病院が担当するのか,または保健所を中心として成り立ってゆくのかであり,十分の,真剣な討論が必要となろう.
 しかし,この無医地区の定義には問題があり,現在のように半径5km以内に医師がいない場合をさすのも必ずしも妥当ではない,現在,私たちが健康管理を行っている村落もそうであるが,無医地区の判定には道路行政も関係し,自家用車の普及率とその医師を訪れる時間,しかも一般内科医general physicianにゆくまでの時間で相対的に規定されるべきものであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら